シリコーン DMC、D3、D4、D5 の紹介

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  • 著者: Aaron

シリコーン中間体は主にジメチルシクロシロキサン(DMC)、ヘキサメチルジシロキサン(MM)、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)などのシロキサン化合物です。以下では、これらのシリコーンモノマーの概要と用途を紹介します。

D3(ヘキサメチルシクロトリシロキサン)
白色結晶、融点75℃、収縮率0.6~0.8%。シリコーンゴムの収縮処理に使用されます。一般的な有機シリコンポリマーの合成に加え、各種表面処理剤、カップリング剤、架橋剤などの特定有機シリコン化合物の原料としても利用されます。

d3の分子構造

D4(オクタメチルシクロテトラシロキサン)
無色透明または乳白色液体、可燃性・無臭。ジメチルジクロロシランを水解合成し、分留精製して得られる純物質で、シリコーン産業の重要中間体です。主にメチルシリコーンオイルなどのシリコーンポリマー製造、電子部品の絶縁・防湿、ガスクロマトグラフィー用キャピラリーカラムの表面不活性化剤に使用されます。

d4の分子構造

D5(デカメチルシクロペンタシロキサン)
無色無臭の有機シリコン化合物。化粧品やボディケア製品で広く使用され、ほとんどのアルコール系および化粧溶媒との相性に優れます。

d5の分子構造

DMC(ジメチルシクロシロキサン)
D3、D4、D5の混合物で、直鎖および環状シロキサンを含む。シリコーンオイル(ポリシロキサン)の重合に使用される無色透明の油状液体で、可燃性、密度0.95~0.97g/cm3

DMCは原料の来源により加水分解材とクラッキング材に分類されます。クラッキングDMCはシリコーン廃材を高温反応器で酸分解後、アルカリ分解し、小分子のジメチルシクロシロキサンを生成、真空蒸留で精製して製造されます。

dmcの分子構造

DMCはシリコーンゴムやシリコーンオイルの主原料であり、ゴムの充てん処理や化粧品にも広く使用されます。DMCを用いて製造されたポリシロキサン製品は、高低温特性、絶縁性、耐候性、耐オゾン性、耐放射線性などを有する改質シリコーンゴムやシリコーンオイルに加工できます。

以上がシリコーン中間体DMC、D3、D4、D5の概要です。

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