シリコーン、ポリウレタン、エポキシポッティング化合物の特性比較

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  • 著者: Aaron

市場で一般的に使用されている電子機器用ポッティング化合物には、シリコーンポッティング化合物、ポリウレタンポッティング化合物、エポキシ樹脂ポッティング化合物の3種類があります。これらのポッティング化合物はそれぞれ独自の利点と欠点を持っており、以下ではそれらの特性を比較して、製品に最適なポッティング化合物を選ぶための参考になる情報をお伝えします。

ポッティング化合物

  シリコーンポッティング化合物 ポリウレタンポッティング化合物 エポキシ樹脂ポッティング化合物
利点

1. 硬化過程で副産物がなく、環境に優しく安全。

2. 優れた電気絶縁性能と高温・低温耐性(-50℃~200℃)。

3. 硬化後、弾性材料となり、熱と冷気の交互作用に対する耐性が優れている。

4. ABを混合後、操作時間があり、加速硬化は加熱により行え、硬化時間を制御できる。

5. 外部の力でシリコーンがひび割れても自動的に修復でき、同軸シール機能が使用効果に影響を与えない。

6. 修理は2回可能で、封印された部品は迅速かつ便利に取り出して修理や交換ができる。

1. 低粘度で自然に平坦になり、気泡が発生せず、強い浸透力があり、部品や配線を充填できる。

2. 良好な性能と長いポットライフ、量産ラインでの自動生産に適している。

3. ポッティングと硬化の過程で、充填材などの粉末成分が細かく均一に分散される。

4. 硬化過程で熱を発生せず、硬化後の収縮率が低い。

5. 難燃性、耐候性、共鳴などの特性を備えている。

6. 様々な材料に良好な接着性を持ち、低い吸水性を持つ。

1. 低粘度で高い浸透性を持ち、部品間や配線間を充填できる。

2. 良好な性能と長い操作時間があり、大量自動生産ラインでの運用に適している。

3. 硬化過程で熱を発生させない。

4. 難燃性、耐候性、防振特性を備えている。

5. 様々な材料に非常に強い接着性を持つ。

欠点

電子部品との接着力や結合力がやや弱い。

高温耐性が低く、気泡が発生しやすい、紫外線耐性が弱い、PUポッティング化合物は変色しやすい、硬化前に湿気を吸収しやすく、乾燥した環境が必要。 熱と冷気の変化に対する耐性が弱く、100℃を超えるとひび割れやすい。硬化後は石のように硬く脆くなり、ポッティング後に取り出すと電子部品自体が損傷する。
適用範囲

過酷な環境で動作するさまざまな電子機器や高精度・敏感な電子機器に適している。LED、ディスプレイ、太陽光発電材料、ダイオード、半導体デバイス、リレー、センサー、自動車のバラストHIV、車のコンピュータECUなど、主に絶縁、防湿、防塵、衝撃吸収用。

高温を発生しない電子部品のポッティングに一般的に使用される。変圧器、抗電流コイル、コンバーター、コンデンサー、コイル、インダクター、バリスタ、リニアエンジン、固定ローター、回路基板、LED、ポンプなど。 精密でない電子機器や秘密保持が必要な電子部品のポッティングに適している。LED、変圧器、レギュレーター、産業用電子機器、リレー、コントローラー、電源モジュールなどで使用される。

 

総合比較:

1. 原材料コスト:シリコーン > エポキシ樹脂 > ポリウレタン。

2. 加工性:エポキシ樹脂>シリコーン>ポリウレタン。

3. 電気特性:エポキシ樹脂>シリコーン>ポリウレタン。

4. 耐熱性:シリコーン > エポキシ樹脂 > ポリウレタン。

5. 高温・低温耐性:シリコーン > ポリウレタン > エポキシ樹脂。

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